抄録
近年,Crohn病において,超音波検査,CTや MRIなどのcross-sectional imagingによる病変評価の重要性が増してきている。内視鏡検査は粘膜治癒の評価に不可欠だが,侵襲性が高く被検者の受容性に問題があり,頻回に行うことは困難である。また本邦で開発・発展した小腸バルーン内視鏡も深部小腸に挿入困難な症例も多く,また,画像検査における位置付けも十分になされていない。今回,小腸バルーン内視鏡とcross-sectional imagingであるCT enterography(CTE)を用いてCrohn病の再燃と手術について予後予測を検討した。内視鏡評価はsipmple endoscopic activity score for Crohn’s disesase(SES-CD)を,cross-sectional imagingの評価はCTE scoreを用いた。SES-CDにおいては5点未満の群で寛解維持率,手術回避率が有意に高く,CTE-scoreについては3点未満の群で寛解維持率は有意に高かった(p=0.002)。特にCTE所見として肛門病変,内瘻,出血,膿瘍が認められた場合には手術率が有意に高かった(p=0.00013)。
CT enterographyによるcross-sectional imagingはCrohn病の再燃および手術予測に有用と考えられた。