ペドロジスト
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地形改変と人工土壌(<シンポジウム特集>地形と土壌-第26回ペドロジスト・シンポジウム-)
岡崎 正規
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1987 年 31 巻 2 号 p. 153-160

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抄録

1960年代以降,大規模な地形改変地がわが国の高度経済成長と期を一にして拡大してきた。大規模な地形改変ばかりでなく,規模の小さな改変であっても土地・自然のルールを無視した開発が重大な災害や環境破壊を引き起こしてきた。本報告では,地形改変後の土壌のうち,「表層40cmの土壌が人工的に改変され,土壌が木来持っている機能の一部または全部が消滅あるいは埋没した土壌または全く新しく土壌の機能を獲得した土壌」を人工未熟土と定義した。この定義に基づいて人工未熟土を分類し,整理することによって,その後の人工未熟土の管理,利用に役立てることが可能であり,災害,環境破壊を未然に防止することにもなると考えられる。

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© 1987 日本ペドロジー学会
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