日本歯周病学会会誌
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原著
紫外線励起酸素種と紫外線による殺菌システムの効果の検討
若林 健史中山 洋平小方 頼昌
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キーワード: 励起酸素, 紫外線, 殺菌効果
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2015 年 56 巻 4 号 p. 399-405

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抄録
本研究では,紫外線励起酸素種(O*)と紫外線(UV)を用いた殺菌システムの殺菌効果に関する検討を行った。歯周治療で機械的歯面清掃に頻用されるラバーカップに大腸菌またはカンジダ菌をそれぞれ植菌し,紫外線励起酸素のみ(O*),紫外線のみ(UV),紫外線励起酸素と紫外線(O* + UV)による殺菌を 5 分間および 25 分間行い,コントロール(紫外線励起酸素と紫外線なし)と比較し,残存菌数を 10 倍希釈法および ATP 法にて評価した。 ラバーカップに植菌した大腸菌およびカンジダ菌の殺菌効果を 4 つの群で比較した結果,両菌群で O* + UV,UV,O*,コントロールの順に強い殺菌効果を示した。また,O* + UV と UV を比較すると,有意な紫外線励起酸素の付加的殺菌効果を認めた。 これらの結果から,紫外線励起酸素と紫外線の両者による殺菌効果は,ラバーカップのような非耐熱性および立体的構造の歯科用器具の殺菌に有用であると考えられた。 日本歯周病学会会誌(日歯周誌)56(4):399-405,2014
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© 2015 特定非営利活動法人 日本歯周病学会
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