日本歯周病学会会誌
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歯周治療におけるコミュニケーションの重要性と行動変容の支援―モチベーショナル・インタビューイングの効果―
新田 浩, 水谷 幸嗣, 城戸 大輔, 礪波 健一
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2026 年 68 巻 3 号 p. 131-137

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抄録

歯周治療の成功には,術者による原因除去だけでなく,患者自身による継続的なプラークコントロールが不可欠である。しかし,口腔衛生指導で口腔清掃の知識や技術を伝達しても,行動変容に結びつかない場合がある。モチベーショナル・インタビューイング(MI)は,患者中心で目標志向的なコミュニケーションを通じて,患者自身の内発的動機を引き出し,行動変容を支援する方法である。MIでは,協働,喚起,思いやり,受容の4つの精神を基盤とし,患者の自律性と自己効力感を尊重しながら対話を進める。さらに,開かれた質問,是認,聞き返し,要約から成るOARSを用いて,患者の考えや困難を整理し,変化に向かう発言であるチェンジトークを引き出すことが重視される。本稿では,歯周治療におけるコミュニケーションの重要性に基づき,MIの基本概念と具体的方法を解説する。また,歯周病患者に対するMIおよび関連する行動変容支援の臨床研究を概観し,その有用性と限界について考察する。

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