1992 年 34 巻 4 号 p. 857-862
未処理の歯周病罹患歯根面に対するミノサイクリン塩酸塩の抗菌活性の持続効果 (継続性) についてP. gingivolisおよびH. actinomycetemcomitansを検定菌とした感受性テストを用いて検討を行った。その結果, ミノサイクリン濃度の増加に伴い, 根面における歯周病罹患歯根面に対する抗菌活性の持続効果が向上した。特に局所投与を想定した場合のミノサイクリン濃度や作用時間で, 経口投与を想定した場合を上回る抗菌活性の持続効果が期待できることが明らかとなった。