パーソナリティ研究
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原著
恋人への分離不安と愛情及び交際期間が恋人支配行動に及ぼす影響
片岡 祥園田 直子
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2014 年 23 巻 1 号 p. 13-28

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抄録

本研究は恋人の行動を制限する行為を“恋人支配行動”と定義し,恋人支配行動の生起メカニズムの解明を試みた。研究1では,恋愛関係において生じる状態不安を測定するために,恋人分離不安尺度の作成を行った。調査は2回にわたって行った。1回目の調査対象者は大学生291名,2回目の調査対象者は大学生370名であった。分析の結果,十分な信頼性と妥当性を持った恋人分離不安尺度が開発された。研究2ではまず,さまざまな種類の恋人支配行動を測定する尺度の開発を試みた。調査対象者は大学生586名であった。収集した項目を元に因子分析を行ったところ,“暴力的支配行動”因子と“束縛的支配行動”因子が見出された。次に,恋人分離不安,愛情の3因子,交際期間と恋人支配行動の各因子との関連について検討した。その結果,恋人分離不安と交際期間の交互作用が2つの支配行動において重要であるという知見がえられた。

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© 2014 日本パーソナリティ心理学会
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