パーソナリティ研究
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原著
  • 屋田 拓臣, 谷 伊織
    2025 年 34 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 2025/05/16
    公開日: 2025/05/16
    ジャーナル フリー

    本研究は,日本人を対象にPositive Solitude (PS)とパーソナリティ特性,社会的ネットワーク,孤独感,人生満足度との関連性を明らかにすることを目的とした。クラウドソーシングサービスを通じて収集した301名(男性147名,女性151名,その他3名,平均年齢41.70歳)のオンラインアンケートデータを用いた。構造方程式モデリングにより分析を行った結果,PSは外向性,誠実性,開放性,協調性と正の関連を示し,情緒不安定性とは負の関連が確認された。また,PSは孤独感を軽減し,人生満足度に影響を与えていた。一方,社会的ネットワークとの関連は限定的であり,特に家族ネットワークのみがPSに影響を与えることが示された。これにより,PSがメンタルヘルス支援において重要な役割を果たす可能性が示唆された。今後の研究では縦断的なアプローチや多様な背景を持つサンプルを用いた検討が求められる。

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