パーソナリティ研究
Online ISSN : 1349-6174
Print ISSN : 1348-8406
ISSN-L : 1348-8406

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

大学生の独り言的ツイートは独り言なのか――発話傾向との関連から
澤山 郁夫三宅 幹子
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 27.1.5

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

本研究の目的は,大学生を対象とした質問紙調査を行い,独り言的ツイート頻度と社会的発話傾向および私的発話傾向の関連から,大学生の独り言的ツイートがそのどちらの性質をより強くもつものであるのか検討することであった。結果,2012年12月に得たサンプルでは,独り言的ツイート頻度は私的発話傾向と関連していた一方で,2016年1月に得たサンプルでは,社会的発話傾向と関連傾向にあった。さらに,経年変化として,独り言的ツイートの代替手段として「メモに書く」をあげる者の割合が減少傾向に,また「他者に話す」を挙げる者の割合が増加傾向にあることが示された。これらの結果から,Twitterで表出される大学生の独り言的ツイートは,私的発話としてとらえられるものから,社会的発話として捉えられるものへと変化しつつあると示唆された。

著者関連情報
© 2018 日本パーソナリティ心理学会
feedback
Top