ペストロジー学会誌
Online ISSN : 2432-1532
Print ISSN : 0916-7382
事例報告
トラップによるチョウバエ類捕獲調査結果と駆除対策の試み
山田 英夫神戸 隆田中 千賀子乾 守裕
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2000 年 15 巻 2 号 p. 93-95

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抄録

1999年9月から11月に行ったホシチョウバエ捕獲調査及び駆除処理で,以下の知見が得られた.

1.ホシチョウバエの捕獲数が多いトラップの近くに床面の割れ目,くぼみ,排水マスといった発生源が比較的多く見られた.トラップの近くに発生源がない場合,トラップ周辺にある扉の隙間といった構造的欠陥部からの侵入が考えられた.

2.製造室の床面が時間と共に乾燥するに従いホシチョウバエの捕獲数は減少した.このことから,床面を乾いた状態にすることでホシチョウバエの発生を抑えることができると考えられる.

3.トラップで捕獲されたホシチョウバエの場所別捕獲数から,ホシチョウバエの発生源を特定し,薬剤散布,構造改善を行うことでホシチョウバエの発生を抑えることができた.

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© 2000 日本ペストロジー学会
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