静脈学
Online ISSN : 2186-5523
Print ISSN : 0915-7395
ISSN-L : 0915-7395
総説
深部静脈血栓症予防における運動,弾力ストッキング,間欠的空気圧迫法の臨床応用
平井 正文岩田 博英温水 吉仁城所 仁早川 直和錦見 尚道
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2004 年 15 巻 1 号 p. 59-66

詳細
抄録

深部静脈血栓症への理学的予防法の臨床応用について筆者らの知見に文献的考察を加えて記述した.医療器具,装置を必要としない単純な理学的予防法(下肢運動,マッサージ,下肢挙上,深呼吸)の中では,足関節運動,マッサージが推奨される.運動,マッサージは,力強くおこなうことが大切である.足関節運動としては,足関節背底屈運動が深部静脈血栓症予防として適当である.間欠的空気圧迫法(calf pump)では,45mmHg程度の圧迫圧が選択される.弾力ストッキングと間欠的空気圧迫法の併用はとくに現状では禁止する根拠がないと考えられる.

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top