静脈学
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症例
上肢静脈性血管瘤(venous aneurysm)の2例
緒方 孝治進藤 俊哉加賀 重亜喜岡本 祐樹本橋 慎也葛 仁猛井上 秀範鈴木 章司松本 雅彦
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 21 巻 3 号 p. 281-284

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抄録

静脈性血管瘤(venous aneurysm)は孤立性の静脈拡張と定義され稀な疾患である.深部静脈に生じた瘤は,肺動脈血栓塞栓症の原因となるため,積極的に手術療法が行われ,瘤縫縮ないし瘤切除+血行再建が推奨されている.表在静脈に生じた瘤は,重篤な合併症を併発することは稀であるため,美容的な理由,痛み,腫脹などの症状がある場合などに手術が行われ,その多くは単純切除である.今回われわれは,上肢に発生した静脈性血管瘤の2症例を経験した.いずれも表在静脈に生じた瘤であり,単純切除により治療し良好な結果を得た.

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