静脈学
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原著
宮城県内の避難所/ 仮設住宅における静脈血栓塞栓症の発生頻度
柴田 宗一山家 智之
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2013 年 24 巻 4 号 p. 385-390

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抄録

要約:2004 年に発生した新潟県中越地震以降,避難所/ 仮設住宅における高い深部静脈血栓症(DVT)発生頻度とその後も遷延することが報告されている.2011 年に発生した東日本大震災後に栗原市内に設けられた南三陸町民に対する2 次避難所において,検査希望者もしくは検査を推奨される方に対し問診,視診,下腿静脈エコーを行った.下肢静脈エコーは,非圧迫所見もしくは直接的な血栓エコーの存在にて血栓陽性と判定した.2011 年4 月11 日から7 月29 日までに計5 回の巡回検査を行い,103 名(延べ166名)の避難者に対して検査を行った.103 名中10 名(延べ21 名)にDVT を認め,抗凝固療法を受けた7 名では観察期間中4 名で血栓の消失を確認した.整備された2 次避難所では良好な避難所環境や医療アクセスによる抗凝固療法の後押しもあり,血栓は消失もしくは沈静化する方向にあった.

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