2021 年 32 巻 1 号 p. 1-3
下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術においてはファイバーの細径化が進み,焼灼対象となる静脈が伏在静脈だけでなく側枝静脈にまで広がっている.焼灼を行うには伏在静脈,側枝静脈にそれぞれ穿刺が必要であり,16ゲージ留置針を複数穿刺し実施する.しかし,16ゲージ留置針は太く,エコーガイド下に蛇行した側枝静脈内腔を正確に穿刺するには一定の技術を要する.当院では穿刺をより容易にするために4 Frシースイントロデューサーセットと16ゲージ留置針を用いた複数穿刺方法を行っているので報告する.