2015 年 78 巻 2 号 p. 81-83
フッ素樹脂は高い耐熱性,低い誘電率,優れた耐候性,難燃性,低表面エネルギー,高い耐薬品性などを示すことが知られている.旭硝子では溶剤可溶型フッ素樹脂を開発しており,本稿では有機エレクトロニクスに適用可能な材料を紹介する.1つはフッ素樹脂特有の物性を備えつつ非晶質で透明なフッ素溶媒に溶けるコーティング材料のサイトップ,もう1つは,フッ素樹脂でありながら汎用溶媒に溶ける特徴をもつEPRIMA®ALである.
これらは異なった性質を持つので,デバイス構造や要求特性によって使い分けが出来ると考えている.