順天堂医学
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特集 分子免疫学の最近の進歩
t (14;18) 転座をともなうヒトリンパ腫に発現されている新しい癌遺伝子
MICHAEL L. CLEARY
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1986 年 32 巻 4 号 p. 426-428

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抄録
follicularタイプのB細胞リンパ腫の85-90%の例にt (14;18) の転座が見られる。転座のbreak pointを調べてみると, このcrossoverが14番染色体上の免疫グロブリン重鎖のJ遺伝子群をコードする領域であることが判った。14番目に転座してきた18番染色体上には, 6kbのproto-oncogeneをコードする遺伝子座 (bcl-2) が存在していることが明らかになった。
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© 1986 順天堂医学会
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