順天堂医学
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特集 心疾患における最新の診断と治療
虚血性心疾患の診断における心臓核医学の有用性
-心筋血流画像法の現状と将来展望-
村田 啓
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1987 年 33 巻 4 号 p. 495-504

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抄録
虚血性心疾患の診療において, PTCAやACバイパス術などの積極的治療がさかんに行われるようになり, 虚血部位の判定や心筋のviabilityの評価をする上で, 心筋血流画像法の果たす役割はますます重要になってきている. 現在, 日常臨床の場で, 広く普及しているのがタリウムを用いる方法であるが, その需要はさらに増えつつある. タリウム法の原理・断層画像の判定法・定量解析, およびその表示法・検査の適応・診断率などについて述べ, その意義を強調した. さらに, これからの新しい核医学検査法として, 注目されているテクネチウム標識の心筋血流トレーサーと, ポジトロン標識のN-13アンモニアおよびO-15水による心筋血流の検査法にふれ, その将来を展望した.
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© 1987 順天堂医学会
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