順天堂医学
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特集 MRSA(新型多剤耐性黄色ブドウ球菌)感染症とその対策
順天堂医院におけるMRSA感染症
渡辺 一功日比谷 一郎小原 共雄
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1988 年 34 巻 3 号 p. 313-322

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抄録
MRSA感染症は欧米では1970年代後半から, また本邦においては1980年代に第2世代・第3世代セフェム系薬剤が臨床に使用されはじめてから急速に増加しつつあり, 臨床上注目されている. 今回のシンポジウムにあたり, 昭和60年4月より感染症内科が関与した17例のMRSA感染症の概略を報告し, 皮膚病変を原発巣とし, 敗血症・肺膿瘍を呈したMRSAによる院内感染例, 院外感染例の典型的な症例を提示した. さらにMRSA感染症の治療法・予防法の概略について述べた.
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© 1988 順天堂医学会
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