抄録
東京都では急性心筋梗塞が疑われる患者を必ずCCUに収容し, より多く救命できるように, 都内21病院のCCU施設と東京消防庁救急隊・都医師会・都衛生局の4者が協力して, 心臓循環器救急医療体制 (CCUネットワーク) を1987年に整備確立し運営している1) . この東京都CCUネットワークが作られた理由は, 急性心筋梗塞発症直後の数時間以内に多い死亡率を, いかに低下せしめるかであった. また急性心筋梗塞における根本的治療である血栓溶解療法が普及する時宜でもあった.
本稿では, 過去10年間におるCCUネットワークの成績をもとに, 救急医療の進歩と心疾患について述べる.