順天堂医学
Online ISSN : 2188-2134
Print ISSN : 0022-6769
ISSN-L : 0022-6769
特集 院内感染制御への新たな試み
耐性菌感染症の現状
-MRSAの進化と順天堂COEプログラム-
平松 啓一
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 49 巻 4 号 p. 408-414

詳細
抄録
MRSAは, 1960年以来, 全世界の病院に蔓延し, 多くの犠牲者を出してきた. 病院内に蔓延するMRSAの特徴は多剤耐性であり, その方向への進化は2002年のバンコマイシン高度耐性MRSAの誕生で頂点に達した. ところが, 1990年代のはじめからMRSAは病院の外でも蔓延をはじめ, その脅威は, 1999年に米国CDCが報告した4人の小児の感染死に象徴される. もはや耐性菌感染症は院内感染にとどまらず, MRSAでさえ健康人の常在菌として感染を引き起こす時代となった.
著者関連情報
© 2004 順天堂医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top