順天堂医学
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症例報告
和温療法によりカテコールアミン持続静注から離脱しえた重症慢性心不全の2例
正木 克由規島田 和典久米 淳美西谷 美帆深尾 宏祐高木 篤俊比企 誠鬼柳 尚大村 寛敏代田 浩之
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2008 年 54 巻 3 号 p. 382-386

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抄録
今回, われわれは, 従来の保存的治療では改善が困難な重症慢性心不全に対し, 和温療法の併用により退院可能となった2症例を経験した. 和温療法は, 深部体温を1.0-1.2℃上昇させることで血管内皮機能を改善し, 慢性心不全の病態を改善させた. この和温療法は, 従来の治療と併用可能であり, 重症心不全に積極的に行う価値があると考えられた.
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© 2008 順天堂医学会
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