抄録
本研究の目的は、サッカーにおけるインサイドキックのスキルを解明することである。本研究では、モーションキャプチャで計測した身体運動の時系列データをもとに、統計モデルを用いてインサイドキックスキルの決定要因を抽出した。この結果、インサイドキックの誤差(エラー)は、インパクト直後の蹴り足の足部角度にきわめて強く依存しており、この再現性の獲得が正確なインサイドキックのスキル獲得の本質であることが示唆された。発表では、身体運動へのデータマイニング法の応用による「スキルサイエンス」の可能性についても言及したい。