無限の完備束に対する束融合

抄録

現在，エージェントによる議論を具体的に表現する多値議論の論理が提案されている．また，異なる認識論を持つエージェント同士の議論を可能にする方法として，完備束の直積関係を用いた融合束に基づく融合議論が提案された．しかし，この方法は扱える完備束を有限集合のものに限定しているため，本研究では，線分の大きさという概念を取り入れることで，実数区間の完備束を扱える完備束の合理的な束融合を提案する．