人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第28回 (2014)
セッションID: 2N4-OS-03a-1
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偶然を手なずける運動としての探索
*松野 孝一郎
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抄録

内部観測運動を特徴づける偶然は必然から生じる。その必然を裏打ちするのは経験の場で成り立つ保存則であり、典型例は確率保存である。その確率保存へ志向する運動が偶然に由来する。特に、完備された確率分布を伴うことなく確率保存が実現されるとき、それを担う運動体は、自らの生起確率を「1」に漸近させ、それへの方途を探索する行為体と同一視される。この探索は、計算可能な手続きを越える、内部観測としての行為である。

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© 2014 一般社団法人 人工知能学会
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