人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第32回 (2018)
セッションID: 2P1-01
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エージェント間インタラクションの継続的な 観察による協調関係の構築
*唐崎 準也大本 義正西田 豊明
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抄録

人と協調関係を構築できるエージェントの開発が求められている。そのためには、人にエージェントを意思のある存在と認識させることと、エージェントに対して自発的にインタラクションを行わせる必要がある。そこで上司役と部下役の関係を持つ二人のエージェントを開発した。二人のエージェントが質問とその返答という形式のインタラクションを行う様子を人に観察させることで、インタラクションに対する心理的なハードルが下がり、自発的にインタラクションを行うと考えられる。この二つの特徴を持つエージェントの性能を評価するために実験タスクを用意した。実験では、参加者がエージェントに対して意図を感じようとする心理的姿勢を取っていたか、エージェントに対して自発的にインタラクションを取っていたか、という二点を中心に計測した。実験の結果、この提案手法はエージェントの意図を感じとろうとする心理的姿勢と自発的インタラクションを引き起こし、エージェントとの協調関係構築に役立つということが示された。

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© 2018 一般社団法人 人工知能学会
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