人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第32回 (2018)
セッションID: 3H2-OS-25b-01
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残差に基づいて匿名性と有用性を両立させる匿名加工に関する考察
*森下 壮一郎
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抄録

2016年5月30日に全面施行された改正個人情報保護法(以下,法)において,匿名加工情報については一定の条件の下で本人の同意なしで第三者提供できるようになった.しかしながら攻撃者が持つ背景知識に限定がない場合,データの有用性を保ちながらの完全な匿名化は原理的に不可能であるので,合理的な匿名加工の基準を定めることは困難である.本稿ではデータの有用性を保ちながらの個人情報の匿名加工の実施手順について検討する.そして利用目的が曖昧なままに匿名加工を施すことにそもそもの意味がないことを示す.

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© 2018 一般社団法人 人工知能学会
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