抄録
本作品は、サイレント映画(特に初期映画)の要素とミュージッククリップの要素が含まれた、新しい形態のアート系映画を目指して制作した作品である。筆者の考える「女性の社会的立場」を、怪しげな館での食事の場に、容姿の美しい女性を登場させることによって表現した。女性の社会的立場は、国や文化、時代によって異なるものだが、本作品では日本における女性の社会的立場を表現した。日頃から感じている“女性は上品でなければいけないのか”という疑問を強く作品の中に込めたので、鑑賞者には、この疑問を頭の隅に少しでも置いて見て頂きたい。