主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2019年度人工知能学会全国大会(第33回)
回次: 33
開催地: 新潟県新潟市 朱鷺メッセ
開催日: 2019/06/04 - 2019/06/07
インターネットの登場により新聞社等のメディアの発信するニュースの媒体が新聞からwebサイトに拡大し,記事の速報性の向上や記事数の増加が進んでいる.これに伴い,ユーザが記事を選択する際に必要な時間と労力が増大している.それに対応し,技術の発達によってユーザの選好に応じて提示情報をパーソナライズするタイプの推薦システムの導入が進んでいる.一方で,過度の推薦によってユーザに偏った情報のみを提供するフィルターバブルが発生しているとの指摘もある. 本研究では既存のニュースサイト上でのユーザの行動変容について分析を行い,筆者のこれまでの研究と比較する.これにより,既存の結果と比較し,多様性の減少はメディアが異なっても起きているのかを確認する. そのために,既存研究と同様にユーザの行動を閲覧した記事の多様性によって評価し,現実のデータで時間の経過に伴う多様性の指標が変化していることを確認し,多様性の変化と期間・閲覧数の関係についても考察する.また,多様性が増加するユーザの存在を確認し,そのようなユーザの閲覧数の変化の条件についても確認する.