主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2019年度人工知能学会全国大会(第33回)
回次: 33
開催地: 新潟県新潟市 朱鷺メッセ
開催日: 2019/06/04 - 2019/06/07
観光経路推薦問題を扱う多くの手法が Selective Traveling Saleman Problem の定式化を利用している.しかしながら,この定式化では地点間の最短経路負荷をグラフの辺の重みとして割り当てることから,地点間の経路に多様性がない.ユーザは時間に余裕がある場合に最短経路よりも,例えば川沿い,森の中,海沿い等の経路を好むことも考えられるため,この問題に対し,本稿では,移動時間とスポットへの滞在時間を同時に考慮可能な手法を提案する.辺ベクトルを用いた定式化を拡張し,提案手法ではスポット内に配置された経路の負荷として滞在時間を表現する.人工データセットを用いた評価実験により,滞在時間と移動時間を同時に最適化可能なことを示す.