人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第33回 (2019)
セッションID: 2D1-J-11-02
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表情変化と身体動作を用いて行動するロボットとの協調学習が及ぼす印象効果
*ジメネス フェリックス吉川 大弘古橋 武加納 政芳
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抄録

近年,学習を支援する場面で活躍する教育支援ロボットに関する研究分野が注目されている.従来研究において,学習者に交互に問題を解き合う協調学習を促すために,ロボット自身が問題を解く動作と,学習者の問題を解く様子を観察する動作を交互に実行する行動モデル(以下,協調行動モデル) が提案された.大学生を対象とした実験を実施したところ,協調行動モデルを搭載したロボットは大学生と交互に問題を解き合う協調学習を実現できる可能性を示した.従来研究では,表情変化によって協調行動モデルの動作を実行するロボットのみで検討されている.一方,表情変化で感情を表出するロボットに比べて,表情変化と身体動作を用いて感情を表出するロボットは,学習者に好印象を与えることができると報告されている.協調行動モデルにおいても,表情変化だけなく,身体動作も使用して動作を実行することで,協調行動モデルを搭載したロボットは学習者により好印象を与える可能性があると考える.そこで本稿では,表情変化と身体動作によって協調行動モデルの動作を実行するロボットとの協調学習が,学習者に与える印象効果について検証する.

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© 2019 一般社団法人 人工知能学会
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