人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第33回 (2019)
セッションID: 3D3-OS-4a-04
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Deep Neuroevolution によるロボティックスワームの二点間往復タスクにおける群れ行動の生成
*森本 大智平賀 元彰大倉 和博松村 嘉之
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抄録

深層ニューラルネットワーク(Deep Neural Network, DNN)と強化学習を組み合わせた深層強化学習(Deep Reinforcement Learning, DRL)が様々な問題において 良好な性能を記録している. DNNは結合荷重値の勾配を用いた最急降下法により学習する. そのため,評価関数のランドスケープ形状にその性能が大きく依存すると考えられる. これに対し,DNNを進化計算で学習させるDeep Neuroevolution(DNE)が試みられつつある. 本研究では,DNEをロボティックスワームに適用して合目的的な群れ行動の生成を狙う. 一般に,ロボティックスワームの群れ行動生成問題では,合目的的な群れ行動を生成するための報酬設計は簡単ではない. DNEは個体群ベースの勾配フリーな方法によってDNNの学習を行うため,報酬設計に対し頑健な学習が期待される. ベンチマークとして二点間往復問題と取り上げて計算機実験を行った. その結果,DNEとDRLを比較すると異なる報酬設定においてDNEの方が明らかに頑健な制御器獲得をしていることがわかった.

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© 2019 一般社団法人 人工知能学会
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