人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第33回 (2019)
セッションID: 3H3-E-3-03
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CGMにおける二次報酬可視化の効果
*鳥海 不二夫山本 仁志岡田 勇
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抄録

ソーシャルメディアを一種の公共財ゲームと見たとき,メタ報酬ゲームを導入することで「協調」が支配的になることが明らかになっている. しかしながら,従来のメタ報酬ゲームでは「 報酬とメタ報酬を与える確率を同一としている」という仮定がなされており,これは現実的ではない. そこで,これらの条件を緩和した拡張ソーシャルメディアモデルを提案し,より現実のソーシャルメディアに近い条件下で,協調行動が支配的となる条件を調べた. 複数の条件でエージェントベースシミュレーションを行った結果,協調者個人のメタ報酬率を情報として利用して報酬を与えるかどうかを決定する場合に協調が支配的な社会を実現できることを明らかにした.

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© 2019 一般社団法人 人工知能学会
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