人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第33回 (2019)
セッションID: 4F2-OS-11a-05
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マルチモーダル情報に基づくユーザの興味度推定のための対話履歴の効果の検証
*西本 遥人武田 龍駒谷 和範
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抄録

現在の話題に対するユーザの興味度を含むユーザの心的状態の推定は,ユーザごとに適応したマルチモーダル対話システムを実現するための重要な要素である. 興味度の推定のためにマルチモーダル情報を用いることは有効であるが,ユーザーの微妙な行動を捉える必要があるため,その推定結果は正確でない場合がある. 本稿では,推定結果をより安定したものにするために,ユーザの興味度を推定する際に対話履歴を用いる. 具体的には,部分観測マルコフ決定過程(POMDP)を使用して推定を定式化する. マルチモーダル情報による興味度の推定結果はPOMDPの入力となる観測の尤度として用いられ,推定された興味度は状態として追跡される. 実験の結果,対話履歴を考慮することによって推定性能が改善された. 興味度アノテーション結果と新たに我々が作成した話題継続アノテーション結果には相関があることも示された.

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© 2019 一般社団法人 人工知能学会
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