人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第34回 (2020)
セッションID: 1G4-ES-5-03
会議情報

理学療法教育の支援を目的とした臨床推論モデルの提案とそれを活用した教育システムの実装
*宮本 誠人松下 光範堀 寛史
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

理学療法士が行う患者の本質的な問題点を把握する臨床推論には高度な論理的思考が必要とされる.この臨床推論は複雑かつ曖昧で体系化されていないため,個人の臨床経験が重要となるが,現代の理学療法士は臨床経験の浅い弱年齢層が増加しているため,臨床推論の知識を体系化することによる教育支援が求められる. 本研究では,理学療法における教育の支援に向けた臨床推論の体系化とその活用を目的とした教育システムの実現を目指す.その端緒として,本稿では臨床推論の論理構造に着目して定式化したモデルを作成し,そのモデルを用いたPBL形式の講義の設計,及びそれを支援する教育システムの実装を行う. 現職者を対象に行ったユーザビリティ評価の結果,実装システムによってユーザは簡単な操作でモデルを作成し,症例をより深く理解することができることが示された.

著者関連情報
© 2020 一般社団法人 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top