主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 第34回全国大会(2020)
回次: 34
開催地: Online
開催日: 2020/06/09 - 2020/06/12
脳動脈瘤の破裂は,くも膜下出血の主因である.くも膜下出血の多くは予後が不良であり,死亡率も高い.そのため,医師による動脈瘤の早期発見と治療が重要である. 脳動脈瘤の診断には, MRA(Magnetic Resonance Angiography)が広く用いられている.また,脳動脈瘤を自動で検出する手法として,MRAに対して,CNN(Convolutional Neural Networks)を用いる方法がいくつか提案されている. 特に3DMRAとMIP(Maximum Intensity Projection)法による2D画像を組み合わせた,Multi-Modal CNNを用いた手法は,高い感度を記録しているが,脳内における病変候補の位置や幾何的情報を用いておらず,誤検出が多いという問題があった. 本研究では,前処理として病変候補の位置や血管構造等を用いて,偽陽性を削減した後に,Multi-Modal-CNNへの入力を行った.実験の結果,偽陽性削減前と比較し,同等の検出感度で低い誤検出率が得られた.