人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第34回 (2020)
セッションID: 3O1-GS-13-03
会議情報

共有された目標と手段の違いが人工知能への信頼に及ぼす影響
*磯川 雄大米杉 拓真石田 朋己佐野 実沙小西 桃香一山 了
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本稿では、目標共有と手段共有の違いがAIに対する信頼に影響するかどうか検討することを目的とする。 [Yokoi &Nakayachi 19]では先行研究の実験から目標共有を行う方が手段共有を行うよりも信頼を促進するのではないかと示唆しており、本研究ではその検証を行った。218名の被験者に情報提供者の違い(AIあるいは人)、価値共有条件(目標共有あるいは手段共有)とを考慮した2要因2水準の被験者間サーベイ実験を行った。その結果、価値共有条件と情報提供者の両要因の交互作用がみられ、AIとは手段共有を行う方が信頼に対して効果的であり、反対に人とは目標を共有した方が望ましいことが明らかになった。企業組織内で人とAIとで適当な情報を共有することにより,人から人へ,あるいは人からAIへの信頼を促進し,企業パフォーマンスの向上にポジティブな影響を与える可能性がある.

著者関連情報
© 2020 一般社団法人 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top