主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 第34回全国大会(2020)
回次: 34
開催地: Online
開催日: 2020/06/09 - 2020/06/12
IHIでは,航空エンジンの整備における新たな価値創造を目指しAIを活用する研究を進めている。その手始めとして,お客様向けに作成しているエンジンの損傷状況のレポートへの画像認識の適用についての検討を行った。このレポートを作成するために,分解時に撮影された部品の損傷状況を示す大量の写真を,人手で仕分けをしており,1回のレポート作成に半日程度を要している。そこで本研究ではディープラーニングを用いて,レポートに使用される画像を自動的に分類することで,レポート作成時の労力軽減を実現することを目的とした。分類を行った結果,仕分け作業の補助が可能な精度(正解率90%以上)で分類ができることがわかった。ここではディープラーニングを航空エンジンの整備工程に使用した事例の紹介と分類の手順やその精度について述べる。