人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第34回 (2020)
セッションID: 4N3-OS-26b-01
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医師調査から見る医療AIへの信頼
*江間 有沙長倉 克枝藤田 卓仙
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キーワード: 医療AI, 信頼
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抄録

医療現場の医師の過重労働といった課題への対応や、医療の質の向上に向け人工知能(AI)の臨床現場での利活用が始まりつつある。2018年12月、厚生労働省医政局は「AIは支援ツールにすぎず、AIを用いた診断・治療支援を行うプログラムを利用して診療を行う場合、医師はその判断の責任を負う」との課長通知を出した。医療AIを現場で利用するには、説明可能性や安全性など様々な要因が影響すると考えられている。しかし、医療AIといっても多様であり、様々なタイプに応じて詳細に分析を行っていくことが必要である。そこで、筆者らはAIをタイプ分類し、2019年5月から6月まで、医師2005名を対象にアンケート調査を行った。医療AIに対する懸念や信頼の分析を行い、医師のAIへの知識差や医療AIのタイプなどによる、医療AIを信頼、受容するための要件を明らかにした。

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© 2020 一般社団法人 人工知能学会
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