認知症ケアエビデンス創出のための表情の変化に着目したインタラクション分析

抄録

認知症ケアの現場において、ケアの質を評価するには認知症のある人の個性や介護者のスキル、場面の状況等様々な要因を考慮した分析が必要である。筆者らは、ケア場面における人や環境の状況をセンシングし、データに適切な解釈を与えることでケアインタラクションの特徴を複数の観点で見える化、良いケアとは何かを客観化するのに役立つエビデンスの創出を進めている。 本稿では、ケアインタラクション場面を表情の変化に着目して分析を行うことで、ケアを受ける人を笑顔にする介入の特徴を明らかにし、良いケアのエビデンスを創出できたことを示す。