主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2021年度人工知能学会全国大会(第35回)
回次: 35
開催地: オンライン
開催日: 2021/06/08 - 2021/06/11
深層学習の発展がありながら,土木分野での適用事例があまり増えていない原因に,解くべき問題の境界条件を規定することが困難であり,また検知すべき異常が多様でありながら,それぞれのデータ自体は僅か,あるいは存在しないことが挙げられる.例えば,河川巡視における不法投棄や不法占有は,文脈によってさまざまな形態を取りうる.今ドローン/AIを用いた河川巡視を考えると,開始段階では,空撮画像が少ない状況を想定できる.本研究では,河川維持管理データベースRiMaDISに登録されている地上で得られた画像と併せて学習することで,学習データを補完可能か,Faster R-CNNを用いて検証を行った.地上画像選定は,空撮画像の持つ特徴量空間に近しい画像を,いくつかの基準・方法に基づいて選出した.提案手法の内,Bounding Boxの占有率およびDeep Network(ShuffleNet,Inception v3)によって選出された地上画像を加えた場合,平均Precisionが上昇することを確認した.