人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第35回 (2021)
セッションID: 2F3-GS-10g-05
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英和相互訳学習支援を指向したルールベース翻訳プロセスの外在化による統語規則の違いの顕在化
*藤田 茉佑BIN Md Takiyudin Muhammad Asyraaf林 雄介平嶋 宗
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抄録

英語学習・日本語学習の初歩段階における重大な難しさの一つとして,英和それぞれの統合規則の違いがあると指摘されている.本研究は,この違いを外在化し,学習対象化することを目指したものである. その手段の1つとして,ルールベースの機械翻訳モデルを用いる.機械翻訳はルールベースとコーパスベースがあり,現在主流の統計的機械翻訳やニューラル機械翻訳は後者である.ルールベースは翻訳精度において統計的翻訳より劣っているとされているが,その翻訳プロセスが人にとって解釈可能であるという利点を持つ.この点を初学者向けに活用しようとする試みが本研究である. 本研究では,ルールベース方式の機械翻訳のモデルを学習者に経験させるシステムを設計・開発することで,学習者の和文英訳・英文和訳の理解を促進することを目的とする.文法には例外も多いため,本研究では扱う対象とする英文を5文型の形式で表現できる範囲に制限する.ここでは,設計・開発したシステムと,大学生及び英語教員による試験的利用の結果,高校生による実践的利用の結果を報告する.

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© 2021 一般社団法人 人工知能学会
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