人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第35回 (2021)
セッションID: 2G3-GS-2e-02
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ユーザの嗜好とネットワーク構造を考慮した行動分析モデルに関するー考察
*宋 林鑫齊藤 芙佑山下 遥後藤 正幸
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抄録

近年,多くのECサイトでは,ユーザの購買履歴や商品・店舗に対する評価に関する情報が蓄積されている.それらを活用しユーザの行動履歴を適切に分析することで,市場の理解やユーザごとにカスタマイズされた推薦システムの導入など,効果的なマーケティングが行われている. 一般的に,多数のユーザが使用するインターネット上では,ユーザ間のネットワークが構築されており,その構造によって嗜好に傾向があるものと考えられる.よって,ユーザの行動を分析する際に,各ユーザの行動のみならず,ユーザ間の関係性を考慮することが望ましい.しかし,多くの従来研究では,ユーザの行動分析とユーザ間の関係性の分析は独立に行われることが多かった. そこで,本研究ではそれらのアプローチを統合し,ユーザ間の関係性を考慮した行動分析モデルを提案する.具体的には,Graph Attention Networkを用いることで繋がりのある周囲のユーザの影響を考慮したグラフを構築し,そのサブグラフの特徴について考察することで,ユーザの行動を表現する.さらに実際のデータを分析することで,ユーザの嗜好及びユーザ間の関係性が適切に捉えられていることを示す.

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© 2021 一般社団法人 人工知能学会
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