人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第35回 (2021)
セッションID: 2I3-GS-5b-05
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被災者の減少を考慮した避難所割当問題
*清水 仁諏訪 博彦安本 慶一
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抄録

災害時には,避難所が必要である. これまでに,避難にかかる移動コストを最小化するように,避難所配置が計画されてきた. しかし,大災害になるほど,避難所を運営するためのコストは無視できなくなる. 被災者が減少したときに,避難所間で移転してもらうことで,避難所の運営コストが削減することができる. しかし,避難所間の移転は,被災者の負担が大きい. もし各被災者がいつ頃帰宅するかの情報があれば,長期間滞在する人を一カ所に集めることで,移転の回数を削減することができるだろう. そこで本研究では,被災者の減少を考慮した避難所割当問題を定式化する. この定式化に沿って最適解を求めれば,被災者の移動コストと避難所の運営コストの和が最小となるように被災者を避難所に割当てることができる.

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© 2021 一般社団法人 人工知能学会
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