人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第35回 (2021)
セッションID: 4H1-GS-11b-01
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新しい技術と人間らしい営みとをつなぐ社会的デザインの実践
*小早川 真衣子須永 剛司伊集院 幸輝岩岡 敦岡村 綾華古立 守加藤 あずさ西村 拓一
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キーワード: デザイン, 介護, 構造化知識
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抄録

新しい技術を人間らしい営みと結びつけるデザインとして、新たな技術のコンテキストを専門家が実践者と共に構築することが必要である。そのデザインは社会的に展開することが重要となる。本研究の目的は、そのやり方を解き明かすことにある。そこで、著者らが展開しているデザイン実践を省察する。着目するのは、新たな技術を社会に着地させるためのコンテキストづくりのデザインである。また、そのコンテキストをこれまでもこれからも育み営む実践者のデザインへの参加である。しかし、こうした方法ついての充分な議論はこれまで多くない。ここでは、人工知能技術利用のコンテキストとなる新たな活動と道具の社会的デザインのプロジェクトを取り上げる。介護の構造化知識(AI)技術の現場導入を指向した活動のコンテキストデザインとしての、活動と道具「Care Dignity:介護者たちの誇り醸成の仕組み」の考案である。本稿では、作り手と使い手が共にデザインすることで、実践者(介護者)が自分たちの仕事のあり姿と良さを再認識すること。そして、その体験が新たなコンテキスト構築に向けた彼らの主体性を生んでいることに注目し議論する。

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© 2021 一般社団法人 人工知能学会
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