主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2021年度人工知能学会全国大会(第35回)
回次: 35
開催地: オンライン
開催日: 2021/06/08 - 2021/06/11
ロボティクスやAI技術の社会実装が着実に進む中、私たち人間の自発的且つ不確定な反応に、AIロボティクスがリアルタイムで相互作用することへのニーズが高まっています。このニーズは、従来の社会基盤や法令に、大きな挑戦を要求しています。それでも、デジタル技術やロボティクスAIへの期待は消えません。私たちは今、新しいパラダイム、つまり私たち自身を含む「社会全体のロボット化」に取り組み始めてしまったのだと、筆者は考えています。 本セッションでは、新型コロナ感染症拡大の最中で起きている、デジタルガバメントの潮流、という具体的な事象を設定します。 「誰が、どのような過程を経て、政府のデジタル化における意思決定プロセスに関与するのか」「政府のデジタル化を支えるテクノロジーの倫理的な課題について、最終的な責任者は誰か」「将来、政府の社会的役割と責任をどう変化するのだろうか」。この問いと共に、感染症拡大防止のための間接的な人命救助と、「移動する自由」という基本的人権に抵触する情報のデータ利活用、またそれがビッグデータ化した中でのAI活用や「公共」概念の再確認、などを、社会デザイン的視点からの意義を整理します。