今現在, 広大な国土を有する米国等ではDAC(Direct Air Capture)が実用段階に入っている. 日本では陸域CCSが実用段階だが, 狭い国土ゆえ回収後の貯蔵スペースに窮している. しかし視点を海に転じると, 島国日本の優位性が際立つことになる. なぜなら,太平洋に面した沖縄から関東までの沿岸2,000kmがサンゴの生息域であり,ブルーカーボン(生態系によるCO2吸収)の生成ゾーンとなりうるからだ.そこで本発表では, 機械学習を活用した①サンゴブルーカーボン実証, ②フラグサンゴ増殖手法の最適化, ③生物模倣によるサンゴ礁回復技術の開発, ④前項技術等を研修できるワーケーションサービス開発の検討を行う. 本発表では, 海域の未踏データに焦点を当て, 機械学習を活用して, サンゴブルーカーボンの脱炭素可能性を検討する.