人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 3O3-GS-5-01
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個人の購入行動と品不足に関するMASモデル
*前田 新太竹川 高志
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抄録

2020年2月末以降コロナ情勢下において,生活必需品の供給が減少するという情報が広く取り上げられた. その結果,通常より多くの生活必需品を購入する人が現れ,店頭で品物がなくなり,購入したい人が購入出来ない品不足の事態となった. このような品不足の事態は、被災時や非常事態時に発生する.非常事態下の人々の行動は必要以上の購入をする「買い占め」にあたるのだろうか.必要最低限の量だけを個々人が購入していたのであれば本当に品不足は起きなかったのか. 本研究では,供給が釣り合っている状況と不安定な状況において各個人と社会にとって品不足を防ぐための適切な購入行動をしらべるため,モデルに基づいて店舗在庫の推移と品不足確率の結果の検証を行った. また,品不足が発生した後,どれほどの回復期間があれば,店舗在庫が回復するのか,また各個人の品不足確率が平常時のものへと戻るのかをしらべるため,回復期の検証を行った.

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© 2022 人工知能学会
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