人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 3O3-GS-5-04
会議情報

マルチエージェント自動交渉における重要論点に基づく交渉順序調整手法
*奥原 俊伊藤 孝行
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

エージェントの間で合意形成するための新しい方法を自動交渉に関する研究として提案する.複数者間交渉では,エージェント間で交渉が行われる順序によって結果が大きく異なる.ただし,多くの研究では,交渉の順序と,最終結果に与える影響については考慮されていない. Stacked Alternating Offerings Protocol(SAOP)などの多くの自動交渉プロトコルでは,事前に固定された順番で交渉が行われる.上記の設定では,必ずしも社会的余剰が最大になるとは限らないため,大きな課題である.本研究では,事前交渉を導入することで,事前に固定された順番の課題に対処する.本研究では,提案した手法とSAOPのような従来のプロトコルを社会的余剰,合意回数,交渉時間から比較をする。 結果として,提案したプロトコルがより高い社会的余剰を獲得できた.

著者関連情報
© 2022 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top