人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 3P3-GS-2-02
会議情報

イラスト作家検索に向けた深層相関特徴の再考
*増子 達哉松澤 智史
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

近年,畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の特徴統計量をベースとした手法が画風の豊かな表現に利用されている.ベクトル化された特徴マップのグラム行列(深層相関特徴)はその一手法であり,絵画や情動画像の認識に有効である.グラム行列は二つの入力特徴マップの内積を計算するので,一方の値を適応的に変化させるAttention機構の一種と捉えることができる.本稿の目的はAttention機構の側面で深層相関特徴を明らかにすることである.グラム疎行列モジュール(SGMM)はQuery-Key型Attentionの疎化手法に触発された手法である.提案ネットワークはマルチヘッドSGMMとレイヤー間結合の二つから構成されている.我々はアニメ調イラストの作家分類・検索タスクで性能評価を行い,既知作家の精度指標における提案ネットワークの優位性を示した.さらに,SGMMはAttention機構と似た性質を持つことを明らかにした.

著者関連情報
© 2022 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top