人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 3Yin2-19
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ユーザーの意図に反する働きかけをしても好感度が下がりにくいエージェント
*菊池 華世野寄 修平中島 亮一大澤 正彦
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抄録

自分の意思のみで行動を律するのは容易ではないため、エージェントによるサポートというアプローチが考えられている。しかし、自分が行いたい行動とエージェントからの働きかけの方向性は一致しないこともあり、その場合、反感を買い、好感度が下がり、人とエージェントの関わり自体が無くなることもある。そこで本研究ではユーザーの意思に反していても、好感度が下がりにくい働きかけ方法として、エージェントが勝手に行動した後に報告する方法を提案する。実験では、ユーザーの意思に反する行動を指示するエージェント、その行動代行を提案するエージェント、その行動をした後に報告をするエージェントを見せた。その後、エージェントの話したことに対する受容度、エージェントに対する好感度変化量を測定し、比較した。その結果、受容度にはエージェント間に有意な差は見られなかった。しかし提案手法は、行動を指示するエージェントに比べて好感度が下がりにくかった

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© 2022 人工知能学会
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