人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 4M1-GS-10-02
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脈波を用いた脳動脈閉塞の推定:L1正則化による動的特徴量の選択
*山田 紘丘田儀 樹大崎 美穂嶋田 啄真松川 真美小林 恭代斎藤 こずえ山上 宏
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抄録

脳動脈閉塞は深刻な後遺症や死亡の主要な原因の1つである.救急現場で閉塞の有無を推定し,適切な病院に搬送することが望まれる.救急車で使用可な脳動脈閉塞推定システムの確立を目指し,我々はこれまでに,圧電センサによる脈波計測装置を開発した.本研究では脈波から動的特徴量を抽出し,L1正則化分類器を適用して閉塞推定を試みた.特徴量としては,生物医学的・物理的な知識に基づき,閉塞による反射波を考慮した5種類を抽出した.分類器には入力層にL1正則化を組み込んだ多層パーセプトロンを用い,閉塞推定と変数選択を同時に行った.推定性能は入れ子交差検証により見積もった.その結果,推定性能は条件によるが約80[%]となり,チャンスレベル53[%]よりもかなり高かった.また,L1正則化で得た重みに基づいて特に重要な特徴量も同定できた.

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© 2022 人工知能学会
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